皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今年は4年に一度の閏年です。

その昔、祖母から聞いたのですが、父は閏年生まれだったけど誕生日が4年に一度しか来なくて可哀想だから3月1日にした、と…
祖母亡き後、父に聞いてみると、本当かどうかはわからないとのこと…

私自身、閏年は知っていても、詳しく知らないので調べてみました。

司法書士事務所ではよく戸籍を目にしますが、閏年生まれの方の戸籍はどうなるのでしょうか。
やはり現在の戸籍では2月29日生まれと記載されます。
ただ、昔は自宅出産も多く出生届も大まかで実際の出生日と戸籍上の出生日が違うことはあったようです。

では法律上の年齢はどうでしょうか。
それは「年齢計算ニ関スル法律」によって、誕生日の前日の24時に加齢すると決められているそうです。
なので閏年生まれの方でも平年の2月28日の24時に一歳、加齢されるわけです。

では、なぜ閏年があるのか？
調べてみると、実は地球が太陽の周りを1周するのにかかる日数はピッタリ365日ではなく、365.2422日、という驚きの事実が。
なんと、一年間は365日＋0.2422日(5時間48分46秒)なのです。
このことは紀元前から発見されていたそうで、ユリウス歴による紀元前46年には閏年は採用されていたそう。
その0.2422日(5時間48分46秒)を補うのが閏年なのです。

ですが、ここで新たな疑問が。
0.2422×4年をすると0.9688日
1日分（2月29日の一日分）にわずかに足りないのでは…？

ユリウス歴でのこのようなズレを修正する為、新たに学者達を招集し現在のグレゴリオ歴が制定されたそう。
グレゴリオ歴による閏年の決まり事が、
①西暦年が4で割り切れる年は(原則として)閏年
②ただし、西暦年が100で割り切れる年は(原則として)平年。
③ただし、西暦年が400で割り切れる年は　必ず　閏年。

つまり、
①今年の2024年は(4で割り切れる年なので)閏年。
②76年後の2100年は(4で割り切れ通常は閏年だが、100でも割り切れるので)平年。
③24年前の2000年は(100でも割り切れ通常は平年だが、400でも割り切れるので)閏年。
となります。
この決まり事により、誤差は1年あたり0.00031日 = 26.226秒、で済むようです。
まったく天体とは奥が深く、壮大ですね。

76年後は通常は閏年ですが平年になります。
お子様達のなかには、将来この年を迎えられる方もいらっしゃるでしょう。

また、父の真実の誕生日も謎のままでいいのかもしれません。

アップサクシードスタッフ