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2021年08月11日
司法書士?行政書士?
当法人は、「司法書士法人アップサクシード」と「行政書士法人アップサクシード」から成り立っています。司法書士と行政書士、一般の方にはどちらもあまり馴染みがない上に名前が似ていますので混同されることも多いです。
そこで、司法書士と行政書士の業務について簡単に解説しようと思います。
司法書士と行政書士は、どちらも法律関係の試験に合格することで資格を得ることができる国家資格となっています。
司法書士の主な業務は、登記関係業務です。不動産に関する登記、会社に関する登記などのメジャーなものから、船舶に関する登記、債権譲渡に関する登記などマイナーなものまで、およそ「登記」と名前の付くものは司法書士の専門分野です。
その他にも、成年後見や財産管理、供託に関する業務や裁判所に提出する書類の作成、認定司法書士による簡易裁判所における訴訟代理なども司法書士の業務です。
行政書士の主な業務は、許認可関係業務です。建設業の許可や農地の転用に関する許可、車庫証明手続きなど、官公署に提出する書類の作成や許認可手続きの代理を行います。一言で許認可といっても、その種類は膨大ですので、建設業専門やビザ申請専門など行政書士事務所によって専門に特化している場合も多くあります。
その他にも、権利義務に関する書類(契約書や定款など)の作成や事実関係の関する書類(図面や貸借対照表など)の作成も行政書士の業務です。
ざっくりとまとめますと、
司法書士 → 法務局及び裁判所に提出をする書類作成と代理(司法関係)
行政書士 → 官公署に提出をする書類作成と代理(行政関係)
となります。
司法書士と行政書士の業務分野が共通しているものもあります。
特に会社の設立の場面や相続の場面では、共通している業務が多いです。
例えば相続手続きに関しましては、相続人の調査(戸籍収集など)や遺産分割協議書の作成などは、司法書士でも行政書士でも行うことができます。しかし、不動産の相続に関する登記手続きや相続放棄の手続きは、司法書士のみの業務になります。
また、相続税の申告や裁判所での遺産分割調停の代理などは、司法書士も行政書士も行うことができません(それぞれ税理士及び弁護士の業務になります。)。
このように各士業によって業務範囲が分かれており、相談される方には難しい区分かと思いますが、各士業がそれぞれ提携や他士業の紹介をして業務を行っていることも多いですので、迷われたらまずはお気軽にご相談をされることをおすすめします!
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