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2021年12月10日
司法書士制度の歴史
司法書士制度がいつからあるか皆様はご存知でしょうか。
司法書士は来年2022年に制度開始150周年を迎えるとても古い制度なのです。
そこで、簡単に司法書士のこれまでの歴史をご紹介いたします。
司法書士制度が産声をあげたのは、明治5年のことでした。「司法職務定制」というものが定められ、その中で、「証書人」「代書人」「代言人」というものがうまれました。証書人は現在の公証人、代言人は現在の弁護士、そして、代書人が現在の司法書士となります。
その後、大正8年に「司法代書人」と名を変え、昭和10年に現在の「司法書士」という名称となりました。
司法書士の業務は、当初、「代書人」という名の通り、文字が書けない方に代わって書類を作成することでした。
現在でも、裁判所や法務局に提出する書類の作成代行を業務としているのはその名残です。
その後、登記事務や供託事務が業務に加えられて、メインの業務になっていきました。
平成14年には、簡易裁判所における訴訟代理等を行う業務が追加され、140万円以内の事件について、代理人として訴訟をおこなったり、交渉をおこなったりすることができるようになりました。
また、令和2年8月1日施行の改正司法書士法では、「司法書士は、この法律の定めるところによりその業務とする登記、供託、訴訟その他の法律事務の専門家として、国民の権利を擁護し、もって自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする。」という、司法書士の使命規定が創設され、法律事務の専門家として、国民のために積極的に法律問題に取り組むべきであるという使命が明確化されました。
このように、司法書士制度は時代背景や社会情勢によって形を変えながら、「身近な法律家」として社会の中に活躍しています。
これからも古くて新しい「司法書士」をどうぞよろしくお願い申し上げます。
アップサクシード スタッフ
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