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2021年06月22日

きれいに押印するコツ

この仕事をしておりますと、お客様から「印鑑、代わりに押してくれる?」とお願いされることがよくあります。

最近では、お客様の前で押印する際もきれいに押せるようになりましたが、事務所に入ってすぐの頃は、印影がかすれてしまったり、朱肉がつきすぎてしまって紙を汚してしまったりと失敗することも多かったです。

 

そこで、これまでの経験から、私なりに考えた「きれいに押印するコツ」をお伝えしたいと思います。

 

□書類の押印する箇所の下に印鑑マットを敷く

書類の下が柔らかすぎたり、固すぎたり、机がでこぼこしていたりすると、どうしてもきれいに押印をすることができません。印鑑マットを敷くことで、押印しやすいベストな環境にすることができます。

 

□印鑑の上下をしっかり確認する

はっきりとした字体で彫ってある印鑑であれば上下の判別がすぐできますが、複雑な字体で彫ってある印鑑(実印に多い)では上下の判別がつきにくいことがあります。きれいに押せても印影が上下逆さまだったなんてことのないように、印鑑の上下はしっかり確認しましょう。

 

□印鑑の持ち方

印鑑の上下を確認しましたら、印鑑の真上の部分に人差し指の腹をあてて、親指の腹を真下の部分にあてて印鑑を挟みます。中指は、指の側面を印鑑の側面に添えます。イメージとしては、ペンの持ち方に似ています。このように3点を固定して持つと、押印時に印鑑がぶれません。

 

□朱肉のつけ方

朱肉は、つけすぎても、つけなすぎても、失敗の原因になります。まず、朱肉そのものが乾きすぎているとどれだけつけても印影が薄くなります。久しぶりに朱肉を使う際などは気をつけるようにしましょう。

印鑑を朱肉につける際は、印鑑自体の重みに少しだけ力を加えるイメージでポンポンと朱肉の表面を数回叩くようにします。朱肉の状態さえ良ければ、少し物足りないかなくらいの力でも十分です。慣れていらっしゃらない方は、一度試し押しをして朱肉のつき加減を確認をされてみるのも良いでしょう。

 

□押印の仕方

いよいよ押印です。人差し指がちょうど真上にきていると思いますので、押印箇所をしっかり確認して、真上から垂直にまっすぐ印鑑をおろします。紙に印鑑をおろしたら、そのまままっすぐ力を加えるのではなく、私は、下から時計回りに小さく円を描くように力を加えています。まっすぐ力を加えるよりも満遍なく力が加わり、ふちまできれいな印影ができます。印鑑を紙から離す際も、印鑑がずれないように、垂直にまっすぐ上げます。

 

以上、私なりに考える「きれいに押印するコツ」です。きっとこれできれいに押印できると思います。

それでも失敗してしまうこともあると思いますが、登記に関しましては、隣にもう一度押し直すことで問題なく使用できることが多いですので、「失敗してはいけない・・・」と気負い過ぎずにリラックスして押印することも大事です。

 

印鑑廃止が叫ばれてもいますが、印象としては、まだまだ印鑑社会です。印鑑が廃止されるまでの間、良い押印ライフをお過ごしください!

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